ネットで「中二病っぽい用語ランキング」を見かけて、私も「哲学用語でやってみたい」と思いました。そこで、完全なる独断と偏見で選んだ「中二病的かっこいい哲学用語ランキング」を作成。

自分の理解のまとめとして書き出してみたら長くなってしまったので、三部構成のランキングになってしまいました。次は 第6位から第4位 までをご紹介します!(`・ω・´)キリッ

6位:コペルニクス的転回(こぺるにくすてきてんかい)

哲学者カントが自分の考えを説明するために使った言葉です。

「地球が太陽の周りを回っている」と常識をひっくり返した天文学者コペルニクスにちなんで、カントも "認識のしかた" を逆転させました。

ふつうは「外の世界があって、それを人間がただ見る」と考えます。ところがカントは、「人間の認識の枠組み(ア・プリオリ)が、世界をそう見せているんだ」と主張しました。

たとえば、赤いサングラスをかければ、世界はすべて赤く見えます。

「赤いリンゴ」を見ていると感じても、実際のリンゴが何色なのか(カントはこれを "物自体" と呼びました)はわからない。

つまり、人間の "サングラス=認識の枠組み" を通して見える姿が、私たちが知っている世界で、 "リンゴが赤い" から "赤く見える" のではない、という捉え方です。

この "見方の逆転" を、カントは「哲学のコペルニクス的転回」と呼びました。

個人的に用語のイメージとして遊園地の回転木馬が浮かぶのですが、その楽しい響きと認識を転換していいのだという免罪符ぽさが好きなのです♪

5位:超自我(ちょうじが)

精神分析の父フロイトが考えた、人間の心を3つに分けるモデルのひとつです。

まず一番下にあるのが 「エス」。欲望や本能のかたまりで、「お腹がすいた!」「寝たい!」「好き!」といった衝動の部分です。

それを調整するのが 「自我」。エスの欲望を現実に合わせてコントロールします。「テスト中だけど眠い…でも寝たら0点になるから我慢しよう」みたいな役割です。

そしてさらに上から「こうあるべきだ!」と命令してくるのが 「超自我」。親や社会から教え込まれたルールや道徳心がここに入ります。たとえば「勉強しなきゃダメ」「悪いことをしてはいけない」という声です。

まとめると、

  • エス … 本能的な欲望
  • 自我 … 現実的な調整役
  • 超自我 … 道徳や規範の見張り役

この3つのバランスで人間の心は動いている、とフロイトは考えました。

私は心理学はよく分からなくて、人のココロってモデルとかあっても統計でいう「外れ値」について考えてしまいます。でも最近、ユングの性格分析のようなツールを知って、「この人はこういうことが好きなんだな」「これをされると嫌なんだな」と理解するヒントになるのではないかと思いました。そうやって基本を大事にすれば、人間関係も円滑になるのかもしれないですね。私自身も、こういうツールで苦手なこととか克服できたらいいなと思っています。

…用語は「超自我」をJKっぽい使い方したら気持ちよさげで好きというか…「ちょーじがじゃん?」みたいなw

4位:永劫回帰(えいごうかいき)

哲学者ニーチェの考え方で、「人生や出来事が永遠に繰り返されるとしたら…」という思考実験。宇宙の規模で考えるなら、ビッグバンから未来まで、すべてが同じ順序で何度も繰り返されるイメージです。

たとえば「もし同じ人生が何度も繰り返されるとしたら、あなたはその人生をどう生きるか?」と問われています。

ニーチェは、この問いに対し「繰り返しを受け入れられるなら、人生を心から肯定できる」と考えました。逆に受け入れられないなら、それは 生き方を見直すチャンス だと示唆します。

私自身は、この考えを "自分の生き方をチェックする" ための問いとして受けとめています。一日一日を意識して大切にすべきだというメッセージのように思うのです。

「こんな不運な人生なんか二度と嫌だ」と否定するのではなく、そこに自分なりの意味を見つける。たとえば、「子どものころ病弱だったから医者になった」とか、逆に「〇〇してしまったから二度としない」などですね。――永劫回帰はそんな生きる力を与えてくれる考え方だと思います。

「永劫回帰」、言葉も意味もかっこいいので第4位です!…んー?でもなんか1位のイメージがありますよね…(だが断る!←なに?w

まとめ|おススメの本

独断と偏見で選ぶ中二病的かっこいい哲学用語ランキング:6位~4位……。ランキングをまとめるためにざっと哲学系の本を読み返していたら、とても分かりやすい一冊があったのでご紹介します。

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ニーチェの思想――「神は死んだ」「ニヒリズム」「超人」「永劫回帰」を、サッカー少年の夢と挫折の物語として描いたマンガです。

「勝ちたい」と願いながらも現実に打ちのめされる少年の前に、謎の老人が現れ導いていく。ストーリーとしても熱く引き込まれる上に、ニーチェ哲学のエッセンスがぎゅっと凝縮されています。

特に「永劫回帰」という難解なテーマも、物語を通じてとても理解しやすくなっています。物語自体は「夢をあきらめない」というテーマが前面に出ていますが、私はむしろニーチェのいう「超人」として、"幼子のように" 人生を楽しむというメッセージに注目してほしいと思っています。

マンガで楽しく読めるので、ニーチェの入門書としても、哲学の入口としてもおすすめの一冊です。

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