
あなたが苦しいのはなぜですか?
…解放プログラム第四弾です。今回のテーマは「自分を大切にする」…このテーマについて前編・後編に分けて掘り下げたいと思います。
ラクシスタス(前編)
自分を大切にするとは
「自分を大切にしてください」とお伝えすると、運動をしなくては…とか、お酒や砂糖・添加物を控えなくては…とか、睡眠を改善しなくては…と、身体を大切にするイメージを持つ人が多いと思います。
また、自分を大切にするために「あなたの好きなものを感じてください」と言われても、「自分の好きなものがわからない」と戸惑う人もいるかもしれません。
そこでまず、あなたを縛る制限を取り除くことから始めたいと思います。
宇宙の中の制限とは
あなたは宇宙の中に存在しています。宇宙のどこかからはみ出している部分はないでしょう。

つまり、宇宙はあなたを丸ごと包み込んでいます。それは、とりあえず理論を飛躍しますが、あなたのすべては受け入れられているということです。
――あなたは、
好きなように感じ、好きなように考え、好きなように行動してよい。
また、好きなように出来なくてもよい。
この宇宙には、あなたを規制するものは何もありません。物理学的には、宇宙はビッグバンによって生まれたと言われています。その以前には、時間も空間も存在していませんでした。最新の研究では、ビッグバンが何らかの前宇宙的構造に由来すると考えられていますが、これは「何もないところからは何も生まれない」という原則に基づいています。
これは、物理的な宇宙創成の話ですが、仮に宇宙に創造者がいたとしたら、その創造者は制限を設けるでしょうか? 例えば、「嘘をついてはいけない」というルールがあります。それを「いけないもの」として、わざわざ創る理由はどこにあるのでしょうか?
あなたが美しいものを見て「美しい」と感じたとき、その感覚は、どこから来るのでしょう? なぜ、「美しい」と感じられるものが存在するのでしょう? そこに、余分なものをくっつけるでしょうか?
例えば、100万円で美しい宝石を買ったとしても、その宝石が100万円だから美しいのではないですよね。
「嘘」や「悪」とされるものも、嫌なものも含め、すべてはただ「ある」だけです。宇宙の視点では単なる現象として存在しています。例えば、あなたが「嘘をつく」とします。それが可能であるという事実は、宇宙において行動の制約がないことを示しています。ただ、私たちは、それを善悪として判断し、社会的な規範や人間関係に悪影響を与えることを理解して行動の指針としています。
(※本記事の意図は宇宙の視点から自由意志と可能性について考えるものです。犯罪を奨励するものではありませんので、誤解のないようお願いします。倫理や規範については、別の記事で詳しく触れたいと思っています)
宇宙のアソビ
工学には「アソビ」という概念があります。これは、機械同士の接触部分において、意図的に設けられた余裕や隙間を指します。アソビは、動作中の熱膨張や摩擦を吸収し、機械の円滑な動作を助ける役割を果たします。
人生にもこの「アソビ」が存在します。例えば、子どものころ「野球選手になりたい」と夢見ていたとします。その夢を追う中で、すべての時間を野球の練習に費やしていたでしょうか? 一日も休むことなく練習していても、そこにコンビニに行ったり、図書館に行ったりした時間もあったはずです。
現在、たとえ野球選手になっていなくても、人生は続いていますね。それは人生にもアソビの部分があるからです。もし人生にアソビがなかったら、とても窮屈に感じることでしょう。
ラクシスタス
ラテン語で「ゆるみ」や「緩さ」という意味を持ち、部品間の余裕という表現として使われていた「laxitas(ラクシスタス)」という言葉があります。私はこれを「宇宙のアソビ」という意味で用い、私たちの人生にも通じる考え方として使っています。
ラクシスタス(宇宙のアソビ)を意識してみてください。あなたが右に揺れても左に揺れても、それはすべて宇宙の中で許容される出来事です。この宇宙には、私たちを優しく包み込み、自由に感じ、考え、行動する余白や余裕が存在しているのです。
では、この『ラクシスタス』という概念は、「自分を大切にする」というテーマとどのように結びついているのでしょうか? また、現実の不都合に対して活用できるのか? これらについて、後編の記事でさらに深掘りしていきたいと思います。
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