闇は物ではないので、それを取り除くことはできません
闇を取り除くためには、光を当てればいいのです
[岸見一郎:「愛とためらいの哲学」より]
押してもダメなら引いてみて? 誠実に生きる、それだけだよ!
愛とためらいの哲学(岸見一郎)_PHP研究所
この本は、「嫌われる勇気」でブレイクしたアドラー心理学の研究者が人を愛する技術について綴った作品です。著者の言葉で表現するならば、「愛する勇気」というタイトルがぴったりの恋愛指南書。「闇を取り除くためには、光を当てればいい」というフレーズの後に続く文章では、「恋愛においても同じように、問題点を取り除こうとするのではなく、正しい愛し方を知ることこそが必要になるのです」と説明されています。アドラー、フロム、三木清、プラトンなど多くの賢人たちの智恵を参考に、幸福になるための「愛する技術」が探求されています。
傷つくことを恐れず、過去のせいにせず、愛の関係においても相手を尊敬し、努力していくことが必要なのだと気づかされる、深い洞察が詰まった一冊です。
- 作者:岸見一郎
- 出版社:PHP研究所
- 発売日:2018年02月