こんなにも俺の人生に妨害が多いのを見ると、
運命はよほど俺を、
大人物に仕立てようとしているに違いない
[フリードリヒ・フォン・シラー:ドイツの詩人]
妨害というモンスター、倒すと経験値が入るよ!
新釈 走れメロス 他四篇(森見登美彦)_祥伝社
太宰治の「走れメロス」は、シラーの「人質」という韻文作品を題材にしたと言われています。この「走れメロス」にちなんだ作品を紹介します。
京都を舞台にした疾走感ある小説「夜は短し歩けよ乙女」の作者が、古典名作を大胆にアレンジ。太宰治の「走れメロス」、芥川龍之介の「藪の中」、中島敦の「山月記」など、原作をオマージュしつつ、オリジナリティにあふれる作品となっています。京都の「こじらせ大学生」にニヤついてしまういつもの森見ワールドをたっぷり堪能できます。
- 作者:森見登美彦
- 出版社:祥伝社
- 発売日:2009年10月