前門戸 遥太郎(Harutaro Maemondo)
「頑張ったご褒美は何がいい?」
年齢:19
身長:176cm
職業:専門学生
メモ:得意料理のふわとろオムライスはプロ級の味!
イケメンショートストーリー
遥太郎のオムライス
遥太郎のお父さんは三ツ星レストランのシェフだったそうで、父親直伝の彼の作るオムライスは最高だった――
「頑張ったご褒美は何がいい?」
って、落ち込んでいるとき、遥太郎はいつもそう聞いてくれる。年下の彼に贅沢なことはいえないし、やっぱり美味しいモノを食べて元気になりたい。
「……オムライス」
彼のオムライスは、焦げ目もなくピカピカの黄色い玉子に包まれて、表面はつやつやなのに中はふわとろの食感が一流の技術を証明していた。魚肉ソーセージを使ったケチャップライスも絶妙な酸味が食欲をそそって舌を幸福にしてくれる。
ただ、――
はじめて彼の手作りオムライスが目の前に置かれたときの笑い話なのだが、なんと、ケチャップで【タコヤキ】と書かれていたのだ。これは、タコヤキなの? オムライスなの?
元気付けようとした遊び心に笑ってしまって、そして、びっくりするほど美味しいオムライスに感動して、いつの間にか彼からの告白をオーケーしていた。胃袋を掴まれてしまいました(笑)
「はい、オムライス、お待ちどおさま」
ホカホカのライスのいい匂い。ありがとうって云おうと、目の前に置かれたオムライスを見たら、ケチャップで書かれていたのは――
【アイシテル】
思わずスプーンでぐちゃぐちゃに塗りつぶしてしまったら、遥太郎が「ええっ!」って声を出したので、「私も……」って小声で云ってふわとろ玉子を呑みこんだ。
彼のオムライスはやっぱり幸せの味がした――
(文字数:約589文字)
--Fin.
本当に旨い たまご料理の作り方100_イカロス出版
オムライスが食べたくなった方に、……「ホテルニューオータニ」といえば一流ホテルの代名詞。この本では、和・洋・中・エスニックの各料理長が「たまご料理」の秘訣を伝授しています。
シンプルな朝食の目玉焼きや黄金オムレツから、ホテルならではの二千円以上する親子丼や茶碗蒸しまで幅広く網羅。さらに創意工夫に富んだ卵料理や極上のスイーツまで、ネットでは手に入らないホテルクオリティのレシピが満載です。手順はカラー写真付きで分かりやすく解説されており、見てマネするだけで美味しそうなオムレツができあがりました。たまご料理を作るのが楽しくなる一冊です。
- 作者:ホテルニューオータニ
- 出版社:イカロス出版
- 発売日:2016年11月
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