辛いという字がある
もう少しで幸せになれそうな字である
[星野富弘:日本の詩人・画家]
あと少しだよ!
愛、深き淵より。(星野富弘)_学研プラス
中学校で体育教師として赴任しわずか二ヶ月後、跳び箱の模範演技中に頸部を損傷し、完全四肢麻痺となった著者の物語です。闘病生活の絶望感ややり場のない気持ちの中で、さまざまなきっかけにより口にペンを挟み文字を書き始めました。
普通に呼吸できるありがたさ、それが突如できなくなった彼の戸惑いや苦悩が包み隠さず綴られています。「下手でもいいじゃあないか。どんなにのろくてもいいじゃあないか」など、希望の言葉と美しい花の絵が心を揺さぶります。生きることの素晴らしさを感じることができるでしょう。
- 作者:星野富弘
- 出版社:学研プラス
- 発売日:2020年08月