1)はじめに

デジタル時計やチケットの番号で「1111」や「7777」といった揃った数字はゾロ目と呼ばれ、エンジェルナンバーとして幸運のサインと考えられることがあります。一方で、「1110」や「6777」のように、あと少しで揃いそうなのに揃わない数字を見かけたとき、「これにはどんな意味があるのだろう?」と気になったことはありませんか?

逆に、その微妙なズレが何となく気持ちをざわつかせることもあるかもしれません。この記事では、そんな「逆エンジェルナンバー」ともいえる現象について、その意味について考察していきます。

2)エンジェルナンバーに遭遇する確率

デジタル時計でのゾロ目はいくつあるのか?

エンジェルナンバーの具体的な意味や、ゾロ目が記憶に残りやすい心理的な理由については、ここでは詳しく触れません。しかし、デジタル時計にどれだけのゾロ目や特徴的な数字が現れるのかを数えてみるのは、ちょっとした興味をそそる話題ではないでしょうか。

まずは、デジタル時計で見られる特徴的な数字の種類を分類し、それぞれの出現数を確認してみましょう。

1.ゾロ目

ゾロ目とは、「0:00」「11:11」「22:22」のように、全ての桁が同じ数字で構成される時刻を指します。1日の中で、このような時刻は**8回**現れます。

0:00 1:11 2:22 3:33 4:44 5:55 11:11 22:22

2.反復数字

反復数字とは、「12:12」や「23:23」のように、前半2桁と後半2桁が同じ数字になる時刻を指します。このパターンは、1日のうち**21回**確認できます。

01:01 02:02 03:03 04:04 05:05 06:06 07:07 08:08
09:09 10:10 12:12 13:13 14:14 15:15 16:16 17:17
18:18 19:19 20:20 21:21 23:23

3.ミラーナンバー

ミラーナンバーとは、「12:21」「23:32」といった左右対称の並びになる時刻を指します。1日の中で、このパターンは**13回**現れます。

01:10 02:20 03:30 04:40 05:50 10:01 12:21 13:31
14:41 15:51 20:02 21:12 23:32

これらをすべて合計すると、デジタル時計における特徴的な数字の並びは**42回**となります(当サイト調べ)。1日の総分数である1440分のうち、特徴的な数字が現れる確率を計算すると次のようになります。

\[ \dfrac{42}{1440} \approx0.0292 \]

つまり、**約2.92%**、およそ1日のうち**3%**程度の時間に、ゾロ目や特徴的な数字がデジタル時計に現れると考えられます。

3)逆エンジェルナンバーの意味

多世界という概念

これまでデジタル数字のゾロ目について説明してきましたが、「ゾロ目がひとつズレた数字」について気になる方も多いのではないでしょうか?

結論から言うと、これは「悪い世界(現実)が消えた」というサインだと捉えることができます。

この考え方を説明するために、私は「多世界解釈」という理論を採用しています。たとえば、私たちはAという次元とBという次元のどちらかを選ぶ可能性のある世界にいる、というイメージです。

多世界解釈とは?

多世界解釈(たせかいかいしゃく)は、量子力学の分野で提案された考え方の一つです。コインを投げて「表」か「裏」を観測する場合、結果が「表」の世界と「裏」の世界が、そのときに分岐し、それぞれが現実として存在すると考える理論です。

1.量子力学の不思議な世界

量子力学では、小さな粒子(例:電子や光の粒)が普段の世界とは違う不思議な動きをします。たとえば、粒子は「どこにいるか」完全にはわからず、いろんな場所に同時にいるみたいな状態になることがあります。これを 「重ね合わせ」 といいます。

2.すべての可能性が現実になる世界

多世界解釈では、粒子が観測されるたびに「どっちにいるか」を決めるのではなく、すべての可能性が現実になる世界が分かれて存在すると考えます。

たとえば、ある人がコインを投げて、表か裏かの結果を観察します。つまり:

  • 表が出た世界
  • 裏が出た世界

この2つの世界が両方とも存在し、分かれて進んでいく、という感じです。

3.観測者も世界の一部

この理論では、粒子だけでなく観測者も世界の一部として扱われます。つまり、観測者が粒子を観測する瞬間に、観測者自身も分岐したそれぞれの世界に存在することになります。

これをコインの例でイメージすると:

  • 表が出た世界では「表を見た私」がいる
  • 裏が出た世界では「裏を見た私」がいる

そして、どちらの「私」もそれが唯一の現実だと感じます。観測のたびに観測者も一緒に分岐して、それぞれの結果を持つ「自分」が生まれるわけです。

4.あなたの意識はどちらにいるのか?

多世界解釈では、あなたの意識がどちらか一方を「選んだ」というわけではありません。それぞれの分岐した世界で、「表の結果を観測した私」と「裏の結果を観測した私」が独立して存在するため、それぞれの世界にいるあなたは自分が唯一の存在だと感じます

5.すべての世界で起こること

多世界解釈では「私」がいる世界は一つではなく、すべての可能性が現実となります。

  • 観測者も世界の分岐に巻き込まれる
  • 分岐後の観測者は、それぞれの結果しか知らない
  • すべての可能性が現実となるので、分岐した観測者たちは別々の世界で同時に存在する

これを考えると、「私たちの現実」と思っているものが、実は無数にあるかもしれない、と想像できると思います。

逆エンジェルナンバーというサイン

簡単に多世界解釈を紹介しましたが、ようは、無数に可能性の世界が存在していて、そこには、(自分で思わしくない)悪い現実もあります。逆エンジェルナンバーは、その悪い現実が消え去ったことを示すサインと捉えてほしいのです。

なぜかというと、スピリチュアルな考え方の一例になりますが、多世界における分岐は「自分の周波数」に影響されると言われています。たとえば、「7777」などのエンジェルナンバーを見て「良いことあるのかな?」と明るい気分になれば、良い現実が起こりやすいと考えるとあながち間違ってはいないのかもしれません。

ですので、逆エンジェルナンバーを見たときに「悪い予兆かも」と不安になるのではなく、「悪い世界が消えた」と前向きに受け取ってみてほしいのです。

もちろん、多世界解釈は科学の仮説であり、ここでのスピリチュアルな解釈は私個人の考えです。科学的な証明があるわけではありませんが、無限の可能性の中から良い選択を意識する姿勢が未来に良い影響を与えるのではないでしょうか。

4)終わりに

このような記事を書いておいてなんですが、スピリチュアルな事柄を物理学で説明できるとし、それで"正しい"とする考え方に疑問を感じています。なぜなら、科学そのものも完全ではないからです。かつて天動説が地動説に置き換えられたように、科学には常に未知や余白が存在します。ただ、その余白こそが、閉じられた空間から脱出する希望なのだと思っています。

科学も、哲学も、スピリチュアルも、一つの解釈です。もちろん、私の意見も…

何を信じるかは自由です。ただし、その信じるものが苦しさを生むなら、そこから抜け出す勇気を持ってください。

たとえば、「あなたがいつも人に裏切られるのはカルマのせい」と言われたとします。カルマという概念を採用するかはあなた次第ですが、それが苦しいなら「これからは誠実な人にしか出会わない!」と新しい考えを選んでください。「裏切られる」と思い続ける限り、同じ結果が繰り返される確率が高くなります。

今回、「逆エンジェルナンバー」の話題を多世界解釈と絡めて説明しました。もしこれまで「エンジェルナンバーがズレる」という現象に悪いイメージを持っていたなら、それを「悪い世界(現実)を消し去るサイン」と安心して捉えてみてください。

科学として多世界解釈が証明されるかはまだ分かりません。しかし、無数の可能性に満ちた世界があると想像してみてください。そして、その中から、あなたが幸せになれる世界を選び取ってほしいのです。

自分で終わりを作らないでください。限界を作らないでください。その先にある可能性を求めてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

あなたが笑顔になりますように…


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