1)はじめに

ぴかぴかラボ:お悩み相談-Q&A

質問:
三か月前に出会った好きな彼との相性を占ってもらったのですが、私にとって最悪の相手という結果でした。でも、諦められなくて苦しいです。どうにかならないでしょうか?ちなみに占いは姓名判断です。

回答:

諦めなくていいです。


占いの分類について

まず、占いは大きく 命術(めいじゅつ)卜術(ぼくじゅつ)相術(そうじゅつ) の3つに分類されます。

1.命術(めいじゅつ)

「生まれ持った運命や性質を分析する占い」 であり、生年月日や生まれた時間・場所などの変えられない情報をもとに鑑定します。長期的な運勢を知るために用いられます。

代表的な占術:

数秘術(生年月日や名前から数字を導き出し性格や運勢を占う)

四柱推命(生年月日・時間を四つの柱として運勢を占う)

西洋占星術(星座や惑星の配置で運勢を判断)

九星気学(九星と干支の組み合わせによる運勢判断)

姓名判断(名前の漢字の画数を使って吉凶を判断)

※姓名判断は、命術の中でも「後天的な要素」を持つ占いです。生年月日と違って改名が可能なので、運勢を良くするために名前を変えることができる点が特徴です。そのため、姓名判断は命術と相術の中間的な性質を持つとも考えられます。

2.卜術(ぼくじゅつ)

「偶然の結果から答えを導き出す占い」 であり、その場の状況や近未来の運勢を知るのに適しています。道具や象徴的な手法を用いて占うことが多いです。

代表的な占術:

タロット占い(カードの絵柄と配置で運勢を占う)

易(易経)(サイコロや筮竹(ぜいちく)を使って陰陽の組み合わせを判断)

おみくじ(神社や寺院で引く吉凶占い)

ルーン占い(ルーン文字が刻まれた石や木片を使う占い)

3.相術(そうじゅつ)

「形や外見から運勢を読み取る占い」 であり、変化する要素を分析するため、 環境や自己努力によって運勢を改善できるのが特徴です。

代表的な占術:

手相占い(手のひらの線や形から性格・運勢を判断)

人相占い(顔のパーツやバランスで運勢を読む)

風水(住環境や方角が運勢に与える影響を分析)

家相(家や建物の形状や間取りによる運勢判断)

4.その他の分類(霊術など)

霊的な力や直感を用いる占いで、霊感や超自然的な存在と交信することで答えを得る占術です。霊視、チャネリング、ダウジング などがあります。

2)相性診断の結果が最悪の場合についての考察

命術(めいじゅつ)の信頼性について

命術 → 生年月日などの変えられない情報をもとに運命を占う(四柱推命・西洋占星術など)

まず、命術の信頼性は、生年月日や星座の配置といった不変のデータを基にした計算結果にあるとされています。例えば、占星術では約5千年分のデータを参照としています。しかし、この計算は地球が太陽を周る公転を基準としており、太陽系全体の動きを考慮したものではありません。実際、太陽系は天の川銀河を約2億年かけて一周しており、その中で5千年という期間はごくわずかな範囲にすぎません。このことから、占星術が本当に普遍的な法則に基づいているのかは疑問が残ります。

図1:天の川銀河を公転する太陽系のイメージ図

また、命術は統計的な法則や長年の経験則に基づいているため、統計学の考え方が当てはまるように思えるかもしれません。例えば、日本人全員の性格を調べるのは難しいため、1000人を選んで調査し、その結果を「日本人全体の傾向」として考えることがあります。これは、ランダムに選ばれた1000人が、日本人全体の特徴を平均的に反映すると考えられるためです。統計学では、無作為に選ばれたサンプルが十分な数であれば、それが母集団(この場合、日本人全体)の傾向をある程度示すとされています。

しかし、このような統計には限界があります。選ばれた1000人が本当に全体を代表しているとは限らず、個人の性格や環境の違いによって、統計の結果と合わないこともあるのです。

図3:平均から外れた部分のイメージ図

不変のデータとはなんでしょうか?人の運命や性格に一定の傾向があるとしても、それが時代の変化や個人の努力によって大きく変わる可能性は十分にあります。そのため、統計的な占いの結果に縛られすぎず、自分自身の選択を大切にすることが重要ではないでしょうか。

卜術(ぼくじゅつ)の信頼性について

卜術 → 偶然の結果を使い、その場の運勢を占う(タロット・易など)

卜術は「偶然の結果」から答えを導く占いですが、心理学者カール・ユングが提唱した「シンクロニシティ(意味のある偶然)」と関係すると考えられています。シンクロニシティとは、因果関係では説明できないが、意味のある形で同時に起こる現象のことです。例えば、「誰かのことを考えていたら、その人から連絡が来た」といった経験がそれに当たります。同じように、タロットカードを引いたときも、自分の内面と符合する結果が出ることがあり、それが単なる偶然とは思えないほど的を射ている場合があります。

また、卜術では潜在意識の影響も重要視されます。潜在意識とは、普段は自覚していない思考や感情の領域で、無意識の願望や直感を含みます。カードを引く際の選択は、本人が意識していない心理状態を反映している可能性があるため、占いの結果が「まさに自分のことだ」と感じることが多いのです。

さらに、占いの結果を信じることで気持ちが前向きになったり、自信を持てたりすることがあります。良い結果であれば、それが自己暗示となり行動が積極的になることで、実際に良い出来事を引き寄せる可能性が高まります。一方で、悪い結果が出たとしても、それをどう受け止め、どう行動するかで未来は変わります。

ただし、卜術は「その瞬間」の結果にすぎません。大げさにいえば、一秒後は別の結果が出てくるのです。状況や心境が変われば、異なってくることもあります。そのため、占いの結果に一喜一憂するのではなく、それをきっかけに自分の気持ちや選択を見つめ直すことが大切ではないでしょうか。

相術(そうじゅつ)とその他の分類の信頼性について

相術は、命術での不変のデータの説明と同じなので割愛します。その他の分類として、神秘的な存在がいるのかいないのかというそもそも論は省きますが、あなたを傷つけたり怖がらせたりすることを言ってくるツールは信用してはいけません。そこに人間が介在する限り(つまりフィルターを通るので)、もとの情報とは別物になるからです。

3)相性診断の結果が最悪の場合の対処法

「好きな人との相性診断が最悪だったけれど諦められない」…諦める必要は1ミリもありません。

あなたは、その人の名前や生年月日で、その人を好きになったのでしょうか? そうではなく、彼と出会ったときの気持ちや、一緒に過ごした時間の積み重ねが、あなたの想いを育ててきたのではないでしょうか。

彼と出会ったときに感じた想い…、もしくは、過ごした日々が積み重なることで気づいた想い…

この宇宙は誕生から約138億年が経っていますが、まだ"初期段階"だといわれています。なぜなら、膨張を続ける宇宙では、やがて星々がそれぞれ遠ざかり、何も見渡せないほど物質間が広がってしまうからです。

図4:膨張する宇宙のイメージ図

今、この瞬間、あなたが求めたから出会い、恋をしたことは、そんな広大な宇宙の中で起きた奇跡なのです。

どうか、自分の心に従ってください。相手の存在そのままを見つめ、あなたの中に生まれた相手への愛しさを信じてください。

そして、悪い相性診断の結果から「ヒドイ人だったらどうしよう」とか「また裏切る人なのかも…」と不安を増幅させて、大切な人と過ごす時間を疎かにしないでください。

あなたの想いを、大切にしてくださいね。

追記-

少し占いに対する否定になってしまいましたので追記します。

否定している部分は、パソコンでできる占いプログラムや悪い結果をそのまま伝えるだけの占いに対してです。人の弱い部分に寄り添いたいとする本物の占い師の方は、そのような結果から改善点を見出してきちんとしたアドバイスをしてくれます。そのアドバイスで頑張ろうとするよりどころが得られて前向きな気持ちになれると思います。

意識してかしていないかはありますが、コールドリーディングという人物の雰囲気や文章からその人の内面を読み取って、占いツールで状況を判断する占い師の方はきちんと救いの道を示してくれるでしょう。

ただ、いつも、すべてを頼るのではなく、自分の感覚を信じてほしいなと思っています。あなたの感覚のほうが、100パーセント正しいのですから…

あなたが笑顔になりますように…


良ければ、人生の応援メッセージをランダムで表示するボタンもどうぞ

もう一回ひく?

おすすめの記事