書籍の概要

あなたは、「どうして自分はいつも同じ失敗を繰り返してしまうのだろう?」と悩んだことはありませんか。

たとえば、

  • 人生の大事な場面で、なぜか間違った選択をしてしまう
  • 相手を喜ばせたいだけなのに、結果的に傷つけてしまう
  • 本当に愛した人ほど、いつの間にか離れていってしまう

……そんなパターンが何度も訪れると、「自分が悪いのでは」と思ってしまいますよね。

しかし、これらは必ずしも “あなたの責任” ではなかったのです。
もし、同じ繰り返しに疲れてしまい、本当は欲しいものや叶えたい願いを諦めかけているのなら――その循環を断ち切り、もう一度勇気を取り戻すきっかけになるかもしれません。

今回は、そんな 人生の反復パターンに悩む人にこそ読んでほしい一冊 を紹介します。

このような方におススメ

これがあなたのターニングポイントになる (野口健)

このような方におススメ

・人生の同じパターンを変えたい方

・もっと自分らしく生きたい方

・本当に欲しいもの・やりたいことを求めている方

bn-Amazon
–書籍情報

 出版社 : パブラボ
 発売日 : 2016/03/18
 単行本 : 240ページ
 ISBN-10 : 4434218298
 ISBN-13 : 978-4434218293

「これがあなたのターニングポイントになる」の感想

原因は「脳」に刷り込まれた出来事

この本では、人生で同じ問題や失敗を繰り返してしまう理由を「脳」の働きから解き明かしています。要点をまとめると、幼少期の出来事をきっかけに「自分は〇〇である」といった自己像を深く刷り込んでしまう、ということです。

たとえば、

  • 「自分はいつも人から愛されない」
  • 「自分はいつも間違った選択をしてしまう」

といった信念です。著者はこの脳のクセを「幼児決断」と名付けています。

幼児決断を解除することで、本来のいきいきとした自分を取り戻し、これからの人生をもっと自由に勇気を持って進めるようになる――本書はその具体的な手順を示しています。

人生の同じパターンを解除する方法

ここで、私自身の体験として、この方法が変化をもたらした例を紹介します。

私の幼児決断は「私は受け入れてもらえない」でした。そのときの場面を思い出すと、5歳くらいの子どものころのある夕方の記憶が蘇ります。庭で男の子と遊んでいて、暗くなってきたので家に帰りたかったのですが、男の子は帰ってくれず、辺りはどんどん暗くなっていきました。家の明かりがつき、母が呼びにきてくれるはずなのに呼びに来てくれない――私は真っ暗な中で、家の明かりと閉まった玄関の扉を見つめていました。

そのとき私の脳は、「なぜ呼びに来てくれないのか?」と理由を探しながら、「私は受け入れられないのだ」と結論づけてしまったのだと思います。こうして「男の子(原因)がいるから家に帰れない(=受け入れてもらえない)」というパターンの基礎ができあがり、同じような経験を重ねることでそのパターンは強化されていきました(このような突飛な思考は子どもに有りがちで、本書でも同様のプロセスが説明されています。例:最後の家族旅行で自分が楽しんだから両親が離婚したのだと思って楽しむことで悪いことが起きると幼児決断してしまった女性など)。

私は本書で示された手順に従い、その幼児決断の場面を想起しました。そして、いまの私が小さな私を迎えに行くイメージを行いました。具体的には、いまの大人の私の視線・小さな私の視線の二つのイメージを使いました。

  • 大人の私が扉を開けて、小さな私を迎えに行く(大人の私の視線によるイメージ)
  • 扉が開いて大人の私が迎えに来てくれる(小さな私の視線によるイメージ)

どちらのイメージにも浄化感がありましたが、小さな私の視点で扉が開き迎え入れられる場面は、とくに「これまでずっと待っていた願いが叶った」と感じるほど深く許された気持ちになりました。

以前の私は、「受け入れてもらえない → 私が原因 → 原因を改善しよう」といったループで動いていました。それは、原因を変えれば「迎えに来てくれる」という期待でしたが、本書のアプローチはそれとは違い、待つのではなく自分で行動する(自分で迎えに行く)という選択肢を示してくれました。

このように、幼児決断そのもののポイントを変えることができれば、同じパターンを繰り返す必要はなくなるはずです。著者は、人が同じパターンを選んでしまうのは過去の経験が脳に蓄積され、それが勇気をそいでしまうからだと説明しています。本書には複数の事例が紹介されており、読者それぞれが「あ、自分にも当てはまる」と気づける部分がきっとあると思いました。

こちらの書籍を読まなくても、幼児決断のポイントが見つかれば変化が始まるかもしれません。もしポイントが見つけにくければ、この本はその探索と解除の手順を丁寧に導くガイドに最適です。分量は読みやすく1時間ほどで読めるので、ぜひ手に取ってみてください。

スポットライト1ライン

本の中でキラリと光る1文を紹介するスポットライト1ラインというコーナーです。読書をした本の中で自分の感覚が刺激された1文を紹介しています。

「これがあなたのターニングポイントになる」のスポットライト1ラインは…

彼女のように、「できるところに集中する」だけでいいんです。

あなたの心のなかに、あなたを縛っている見えない鎖があるのなら、
鎖を引きちぎってしまいましょう。

(野口健)

ここで、不治の病に侵されても、やりたいことを見つけて誠心誠意に生きた女性が紹介されています。そして、「彼女のように誰でも最高の自分を発揮できる」と著者は述べていました。

どうぞ、自分の人生を諦めないで自分の好きなこと、やりたいことを思いっきり楽しむために過去の鎖を解いてみてください。

まとめ

あなたは何も悪くない

幼少期の経験は、その瞬間は本当に些細な出来事だったかもしれません。でも、それが積み重なるうちに雪だるまのように大きくふくらみ、大人になっても「心のクセ」として残ってしまうことがあるのですよね。

この著者は、魂(たましい)が "本来のあなた" へ戻ろうとするとき、「幼児決断」によって反対の現象を繰り返し起こすのだと述べています。本書では「魂が成長するために肉体をもって生きている」という前提が語られ、さらに、他者との交流そのものが魂の成長につながるのだと説明されていました。

先日、電車の中で小学校低学年くらいの女の子とお祖母様が話しているのを耳にしました。何気ない調子で、お祖母様がその女の子に「意地悪なお嬢さん」と言ったのです。おそらく、軽い冗談だったのかもしれません。でも、その言葉を受けた女の子が大きくショックを受けているのが気になりました。

いま思えば、そのお祖母様自身も、きっと何かを抱えたまま生きてきたのかもしれません。そして私自身も、誰かに向けた何気ない一言が、相手の心に引っかかってしまうことがあるのだと思いました。だからこそ、「誰もがそうやって生きてきている」という視点を忘れずにいたいのです。そして、そうやって人と交流していくことって、きっと素晴らしいことなんですよね。魂の存在については、私にはいまだに断言することができませんが――。

自分を縛っていた鎖が少しずつほどけていけば、自分らしいバランスも自然に見えてくるのではないかと思いました。どうか、あなたも過去の決断をキャンセルして、幸せになることを選んでみてください。 (*'ω'*)

これがあなたのターニングポイントになる (野口健)

このような方におススメ

・人生の同じパターンを変えたい方

・もっと自分らしく生きたい方

・本当に欲しいもの・やりたいことを求めている方

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–書籍情報

 出版社 : パブラボ
 発売日 : 2016/03/18
 単行本 : 240ページ
 ISBN-10 : 4434218298
 ISBN-13 : 978-4434218293


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