もくじ
書籍の概要
死について、宗教ではどのように考えているかを解説しています。
キリスト教、イスラム教、仏教、神道など主な宗教を全体的に説明していて、いままであやふやだった理解がクリアになりました。
死んだらどうなるのかは死ぬまで全く不明ですが、死後の在り方を信じることで生き方も充実したものになるのかもしれません。
この本では死後については各宗教で言われていることの紹介で深く踏み入っていませんが、気になる宗教をセレクトして自分の信じるものを見つけることができるかもしれません。
もし、信じるものがなく足場を見つけたいと思っている方に、ぜひおススメしたい一冊です。
このような方におススメ
死の講義 (橋爪大三郎)
このような方におススメ
・世界の宗教について知りたい方
・生きることが難しいと感じている方
・自分の生き方に方向性がほしい方
–書籍情報
出版社 : ダイヤモンド社
発売日 : 2020/09/30
単行本 : 288ページ
ISBN-10 : 4478111197
ISBN-13 : 978-4478111192
「死の講義」の感想
世界の宗教が死をどのように考えているかを知るカタログ
死とは何かについて世界の各宗教がどのように考えているかを知るカタログと言えます。人間は、死をより高い次元で認識できる生き物です。それゆえに、死とは何かについて古代より思考をめぐらし、その恐怖から逃れんとしてきました。逆に、自分の死を自分で認識できない以上、死とは何かを自分で自由に決められるということでもあります。
そこで、この本では、世界の各宗教の大まかなあらすじと死後についての考え方を紹介しています。「死んだらどうなるか自分で決めなさい」と著者はいいますが、その選ぶべき選択肢がきちんと提示してあり、セレクトする自由度も広く安心感がありました。
死について説くことは、苦しみと不安を和らげ、かけがえのない生を見つめ直し、考え直し、より良く生きることに繋がります。宗教という死と向き合い続けてきた先人たちの発明の中から好きなものを選ぶ。それがあなたにとっての死の在り方になるのかもしれません。そしてそこから生の在り方も見つかるはずです。
スポットライト1ライン
本の中でキラリと光る1文を紹介するスポットライト1ラインというコーナーです。読書をした本の中で自分の感覚が刺激された1文を紹介しています。
「死の講義」のスポットライト1ラインは…
「これを覚悟という。死を前に動じない。自分の生き方がぶれない。これが、ほんとうの教養というものである」と続きます。
「死」は前向きな気持ちになりにくいテーマですが、この本では、様々な自分の信じる道が示されており、生きる勇気が持てるような感じを得ることができました。
まとめ
宗教の数だけ生き方の答えがある
死というインパクト抜群のイベントを通じて、世界中の代表的な宗教を比較検討することができました。本書を通じて様々な考え方を相対化して理解できたことで、自分自身の考えに近いものを躊躇なく選択することがでるはずです。
宗教の数だけ死んだらどうなるかの答えがあり、そのどれも大事な生き方が詰まっています。書籍の最後に各宗教のエッセンスが二行でまとめられており、それを見比べてみるだけでも、自分の感覚と近い選択が見えてくると思います。そこから、掘り下げて自分の生き方につながる道が見えてくるでしょう。
死の講義 (橋爪大三郎)
このような方におススメ
・世界の宗教について知りたい方
・生きることが難しいと感じている方
・自分の生き方に方向性がほしい方
–書籍情報
出版社 : ダイヤモンド社
発売日 : 2020/09/30
単行本 : 288ページ
ISBN-10 : 4478111197
ISBN-13 : 978-4478111192
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